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<植物のちから> 馬酔木(あせび)
春先になると、つややかな緑の葉っぱに、壺型の白く小さな可愛い花が鈴なりに咲かせる馬酔木(あせび)。生け垣や庭木に、よく植えられています。
英名を「 Japanese Andromeda(ジャパニーズ・アンドロメダ)」といい、ギリシャ神話に登場するエチオピアの王女の名を冠しています。神々の怒りをかって岩にはりつけられていたところ、英雄のペルセウスに救われたアンドロメダ。このペルセウスとアンドロメダのエピソードに由来して、花言葉は「犠牲」「献身」になったと言われています。
この馬酔木(あせび)、株全体にアセトポキシンという有毒成分を含んでいます。葉っぱを食べた馬が酔っ払ったようにふらふらしてしまったことから、馬酔木と名付けられたそうです。この植物は、薬草ではなく、毒草にあたります。安易に口に入れるといけません。ペットやお子さんのいる方は、注意してくださいね。
万葉集にも詩が詠まれるほど古くから日本にある馬酔木。観賞や栽培、花活けとして楽しんでみるのが◎
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馬酔木(あせび)
- 学名 Pieris japonica
- 科・属名 ツツジ科・アセビ属
- 英名 Japanese andoromeda
- 原産地 日本、中国、台湾
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