News & Column
心地よくつづける日々の養生。
おはようございます。jiwajiwaの、まつもとです。
朝晩の虫の声が、じりじりした蝉から、りんりんという鈴虫や松虫になってきています。
暦の上では処暑。暑さにばかり気をとられていると体調を崩しがちな時期。
次の季節に向けた心身の準備を... と、ゆるやかに暮らしをシフトさせようと思っています。
秋は、空気中の湿気がすくなくなり、喉や肺などの呼吸器を痛めやすい季節。
薄着をしない、冷たいものを食べすぎない、早寝早起きを心がける、など、
一般的には、さまざまにおすすめされている秋の養生法があります。
とはいえ、特別なことを日々のto doに付け足すと、なかなか大変になってしまうから、
毎日の食べるものを少し工夫したり、ゆっくりお風呂に入るように心がけたり、と
小さなことを出来るときに、気持ちや時間の負担にならないように積み重ねるようにしています。
薬膳やマクロビオティックや菜食や、東洋医学や「養生訓」といった書物などなど
学んだり深めるのも好きだけれど、毎日のことに理想的なお手本のようなあり方や、
頭を使いすぎる理論をとりこむのは、だんだんと続かなくなってしまって苦手だから。
なるべくシンプルに考えて、食事だったら「季節の旬の食材を取り入れる」とか、
就寝前や目覚め後にマッサージボールを背中や肩に当てて血行をよくする、とか
起床後は窓を開けて日光を浴びて大きく深呼吸して気を巡らせるとか、
飲みものの温度を気温や体調合わせて調整するとか。
日々の暮らしに取り入れやすく、じぶん流に心地よくカスタマイズしています。
「これで、大丈夫かな?」と思うこともあるけれど、2週間、1ヶ月、3ヶ月...と
まずはつづけていくなかで、心やからだの状態がこれまでより調子がよいと感じるならば
よいのではないでしょうか。心地よくつづけることを大切にしたいと考えています。
夏の終わりに、スタッフと簡単なランチ。朝採れ野菜にハーブソルトを。
そして、ときに、お楽しみの要素を取り入れるよう工夫を。月に1回、菜食料理を学んでいます。毎日まいにち、ていねいな料理をつくるのはむずかしいけれど、心身を整える養生に、やっぱり食は大切。
夏野菜をベースにしながら、次の季節にそなえて胡麻油や白胡麻など、まったりした調味料を◎
桃のゼリー。「もう夏の味覚も最後だね」と言いながら調理するのも、いい時間。
先人の知恵や、理論を知って、細密に実践することもいいかもしれませんが、
「こうあるべき、こうすべき、もっとこうした方がいい」といった
正解を求めてとらわれると逆にしんどくなってしまうことも。
まずは、じぶん自身が「これがいい、これでいい」と思える体感をもとに、
小さくはじめて続けることを大切に養生したい思う、今日この頃です。
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○ 伝え手: まつもと あずさ jiwajiwaをはじめた人。大手メーカー勤務時代、全国各地を訪れるなかで、 ローカルエリアの魅力に気づく。じぶんらしい働き方・生き方を考えたいタイミングと重なり、 日本古来の薬草を原材料にした自然素材100%入浴料「お風呂のハーブ」をつくるため、 セルフケアアイテムのブランド『jiwajiwa(じわじわ)』をスタート。自然に囲まれて暮らしたいと、奈良・吉野の山奥に、2匹の猫ホルス・豆大福と住んでいる。 美味しいお蕎麦を食べたり、お花を活けたり、山に登ったりするのが、好き。
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